頬の横にある弓のような骨を削ったり切ったりして頬骨を目立たなくする、頬骨弓部切りについて、費用やダウンタイム情報などをまとめています。
一般には全身麻酔で手術が行われます。ただし、患者の健康状態を考慮して、患者同意のもと静脈麻酔や局所麻酔で手術が行われることもあります。
耳の上の目立たない場所からメスを入れ、頬骨弓部(耳の近くにある頬骨の延長部分)の骨膜下から頬骨体部(頬骨の中心)へと向けて剥離し、頬骨全体を露出させます。
医療用ノミ(オステオトーム)を用い、頬骨弓部を2mmほど削って薄くします。
2mmを削るだけでは効果が不十分な患者(大半の患者)においては、削った後に頬骨の骨切りを行うことがあります。具体的には、いったん頬骨弓部を切断し、改めて奥へと押し込めて固定する術式です。この術式をアーチリダクションと呼ぶことがあります。
アーチリダクションを行う場合、耳の上部からの切開に加えて、口の中からの切開が併用されます。
耳および口の中の切開部分を止血・洗浄のうえ、吸収糸などで縫合して手術が終了します。
安全・確実な手術を目指し、頬骨弓部切りを行う前には、各種の精密な検査が行われます。代表的な検査の例は以下の通りです。
大きな腫れは術後1~2週間ほど継続。そのうち最初の3日程度は、腫れの軽減のために、フェイスバンテージというサポーターを顔に装着します。フェイスバンテージは、就寝時だけの装着で構いません。2週間ほどを過ぎたころから、人前に出ても違和感がない程度まで腫れがひきます。
定期健診は手術の翌日、2週間後、3ヶ月後、6ヶ月後などのタイミングで実施。
なお、手術当日はシャワーも入浴も避けてください。シャワーは手術の翌日から、入浴は手術の3日目からが原則です。
きわめてまれな例ですが、手術の際に神経に傷を付けてしまった場合、感覚麻痺の後遺症が残ることがあります。
また、医師の技術力の差や事前のシミュレーション、仕上がりイメージの共有不足などを理由に、術後、十分に満足のできる仕上がりにならないリスクもあるでしょう。左右の頬骨の形に差や、削り過ぎが生じるリスクもゼロではありません。
また患者の個人差の範囲ですが、術後の後戻りのリスクがあります。
【メリット】
【デメリット】
【費用】
140万円前後
頬骨弓部削り術は、主に斜め横に突出したような頬骨を目立たなくするために、とても有効な外科手術です。頬骨が横へ突出していると、前から見たときに顔が大きく見えてしまいます。頬骨弓部削り術を受けることで、満足度の高い小顔効果が期待できるでしょう。
一方で頬骨弓部削り術は、切開して骨を削るという大きな外科手術。既述のとおり、やや長めのダウンタイムを避けられません。仕事や学校などを考慮し、しっかりとした計画のうえで手術を検討していきましょう。